予防歯科
虫歯や歯周病予防にはやはり日々の歯磨き、ブラッシングがとても大切です。虫歯の先進国であるフィンランドでは子供の虫歯の数が日本の子供に比べて約25%しかありません。幼い頃からの習慣が将来的な口腔内環境を決定付けると言っても過言ではありません。
また、歯や歯茎の病気を治すだけではなく、「予防」をするという心がけが大事です。口の代表的な病気である虫歯と歯周病は90パーセント予防可能な病気です。当院では定期的な検診をお勧めしております。歯磨き指導も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、専門の衛生士が行う歯のクリーニングです。歯ブラシだけでは取り除くことのできない汚れをなくすことで、自分で正しいホームケアをするとともに、虫歯や歯周病を予防できます。PMTCにはつぎのような効果があります。
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フッ素入り研磨ペーストを使用して磨くことで歯の表面のエナメル質を強化します。 |
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歯ブラシでは取れない細菌の被膜を破壊してプラークの再付着を防ぎ、虫歯の予防につながります。 |
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歯の表面及び、歯肉の溝1~3㎜のプラークを除去することにより、歯周病の予防、歯肉炎の改善につながります。 |
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タバコのヤニや茶渋などの沈着物はプロフィーメイト(右写真)等を使って取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。さらに、歯の表面を特殊な薬でコーティングすることで汚れを付きにくくします。 |
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フッ素塗布
乳歯・永久歯に関わらず、生えたての歯は柔らかく磨きにくいので虫歯になりやすいのです。完全に硬くなるには生えてから2~3年かかると言われています。そこで、早くに歯の質を硬くし、虫歯になりにくい歯にするためにフッ素を塗布します。
フッ素は、強い歯を育てるための栄養剤です。年3回から4回の塗布を継続していくことで徐々に酸に強い歯を育てていきます。また、歯の表面のエナメル質が溶けるのを防ぐためだけでなく、酸で軟らかくなり始めたエナメル質を硬くしてくれる「再石灰化」の作用もあります。
シーラント

シーラントは奥歯のかみ合う面(咬合面)にできる虫歯の予防の方法です。あらかじめ、虫歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。
このプラスチックは虫歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていれば虫歯にならないという考えで普及し始めました。
シーラントは虫歯のない歯を対象にした予防です。しかし、フッ素、シーラントによる処方はあくまでも歯の強化にすぎません。一番大切なのは「仕上げ磨き」と「定期検診」であるということを忘れないでください。
歯磨きワンポイントアドバイス
虫歯予防はなんといっても日頃のケアが重要です。歯磨きの際も正しいブラッシングをしなければ意味がありません。ポイントをおさえてしっかり磨きましょう!
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一生懸命に磨こうとする余り、ゴシゴシと強過ぎる力で磨いてしまっているということがあります。その結果、お子さんの場合は歯磨きは痛くて怖いというイメージを持ってしまいます。
まずは親子ともにリラックスするようにしましょう。無理やりするより、奥まで楽に磨くことができます。お子さんの動きと呼吸に合わせ、力が抜けたときにすかさず磨くのがコツです。 |
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歯ブラシは鉛筆を持つようにして持ってください。そうすると自然と力が抜け、ちょうど良い力で磨くことができます。 |
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歯ブラシを歯と歯茎の間に45度程度の角度であて、細かく動かします。歯ブラシが1mm位の幅を往復するようなイメージで磨くと磨き残しもすくなく、心地よいはずです。虫歯のできやすいところを重点的に上下の奥歯の噛み合わせの部分、歯と歯の間、歯と歯茎の境目が虫歯になりやすいと覚えておくとよいでしょう。 |
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